裁判傍聴のススメ|はじめての東京地裁・傍聴ガイド

ども。ぴょんの助です。

私のライフワークの1つに「裁判傍聴」があります。

もちろん、平日限定なのでそんなに頻繁に行けるワケじゃないんですが……。

「まだ、行ったことがない!」という人のためにカンタンに傍聴ガイドをまとめましたのでご参考にしてください。

裁判の基礎知識

すみません。ぴょんの助は東京在住なので東京地裁・高裁でしか傍聴したことはありません。

以下、すべて東京地裁・高裁のお話です。

さて、裁判の傍聴と聴くと「傍聴券を求めて○人の列が……」的なニュースをイメージされることから

傍聴券、抽選倍率は188倍 清原被告初公判

傍聴券が必要? と思われがちですが、答えは「No」!

裁判は、傍聴券がなくても、子供でも外国人でも誰でも申し込みなしに傍聴することができます。

実際、ぴょんの助も子どもが傍聴しているのを何度も見たことがあります。

とはいえ、ある程度大きくなって司法制度の意味がわかるくらいでないと子連れはおすすめしません。

遊びではないですし、腰縄つけた「犯人」や殺人、薬物、性犯罪……など子どもに内容を説明するのが難しい事件が多いためです。

傍聴券が必要なのは、一部の「人気裁判」のみ。通常、傍聴券は抽選になります。

(傍聴券=人気裁判、という裁判所の判断がタマにはずれることがありまして、その場合は全員当選、ということもあります)

もし、タイミングが合わせられるのだったら「人気裁判」の傍聴券が出る日を狙っていくのが良いでしょう。

傍聴券の情報は下記リンクで見ることができます。

傍聴券交付情報 – 東京地方裁判所

上は東京地方裁判所の傍聴券の情報ですが、これには理由があります。

東京地裁と高裁は同じ建物の中で、はっきりいって素人にはどこからどこまでが地裁で高裁で……というのは

わかりません。

そして、おすすめなのは「地裁」です。

なんだか、高裁の方がえらい、難しい事件、イコール面白い……と感じがちですが、高裁は地裁でカタがつかなかった事件の再審査などが多く、事件の概要がつかみづらいです。

また、高裁までもっていくのは事件の知名度・影響力とはまったく関係ありません。

ですので、初心者は「地裁」を傍聴する、と覚えておきましょう。

傍聴日がきまったら……

傍聴日が決まったら、裁判所に行きます。

ネットで傍聴券がでる裁判はできますのでそれを見て膨張日を決めると良いでしょう。

傍聴券の抽選は、地裁の敷地内の屋外部分で行われます。

係員の指示に従えば問題なし。

コンピュータ抽選により、当落が決まります。

 

事件の選び方

空港のようなセキュリティーを経て、建物内に入ると受付台に人が群がっています。

これ、何をしているかというと傍聴すべき裁判を探しているのです。

「地裁民事」「高等」「知財」などと書かれたファイルがありますが

目指すは「地裁刑事」です。

地裁がおすすめの理由は書きましたが、「刑事」をおすすめする理由はやはり「犯人」がいることで裁判がわかりやすいからです。

民事などでは、弁護士しか出廷しないケースが多く、次回の日程を決めて終わり……ということもままあります。

冒頭で、裁判は誰でも傍聴できる! と書きましたが、傍聴者に対して詳しく説明するなどのサービスは一切ありませんので、民事はあまり楽しめません。

その点、刑事事件ですと何か事件を起こしているワケで、大方のケースでは目の前に「犯人」がいますので緊張感が違います。

ですから、まずは「地裁刑事」と書かれたファイルで事件を探すことがおすすめです。

事件の調べ方

ファイルを開くと、法廷別に事件名、時間、スケジュール、被告、公判の種類の記載があります。

まず、事件名から興味深いものを選びます。

次に公判の種類ですが、「初回」や「判決」などです。

「判決」はわかりやすいですが、あっさり終わるケースも多いですね。

なお、東京地裁は巨大です。

このファイルを1回ごとに1階に降りて見に行くと時間をロスします。

そこで、上級者は気になる事件の法廷番号を片っ端からメモして法廷が近い順にどんどんハシゴしていくのです。

傍聴は基本的に、途中入室・退室が全然OK。

迷惑にならないようにそっと行えば誰も気にしません。

もし、思っていた裁判と違ったりした場合はすぐに部屋を出て次の裁判の傍聴に行った方が良いです。

 

まとめ

  • 傍聴は傍聴券がでる日がおすすめ
  • 1Fのファイルをメモして次々と傍聴をハシゴするのがおすすめ